６月８日（木）５・６時間目、２年生による田植えが行われました。田植えは本校の勤労教育の一環として毎年行われる行事です。

　勤労の担当教員から田植えの仕方について説明を受けました。苗の持ち方・植え方など田圃を何気なく見ていた生徒にとってはとても新鮮なものでした。

　まず最初に校長先生に植えていただき、その後生徒たちが田植えを行います。

　裸足になった生徒たちが一斉に田んぼに入ると、ヌルヌルとした泥の感触に「きゃー！」っと悲鳴に近い歓声があがりました。初めての田植えは難しかったようですが、慣れてくると「楽しい」と言いながら手際よく植えていきます。しかし、後半になってくると「腰が痛い…。お米を作ってる人たちって大変だな…。」との声が漏れ始めました。

　普段食べているお米も同じように農家の人たちが苦労をして作っています。そのことに気づけた泥だらけの生徒達の顔は、一回り成長しているように見えました。

　先生たちも参加し、生徒たちと一緒に取り組む様子はまるで高校時代に戻ったみたいでした。生徒たちの植えてくれた水田は心なしか微笑んでいたような気がします。

　「米作りは人間作り」とも言われ、「米作りは手間暇をかけて育てるほど収穫率が高くなる特徴を持っています。人間を育てていくことも同様に、手をかけるほど人間としての実りは大きくなる」という話があります。田植えを通して何か感じ、気付くことはとても大切なことだと思います。生徒たちもこの気付きを感じ、成長していってくれることを願っています。